令嬢衣装帖

時代から探す

約 400 年のあいだに、ドレスのシルエットは大きく変わりました。時代を選ぶと、その時代の様式が見られます。
  1. 中世(ゴシック)

    1350–1500Late Middle Ages (Gothic)

    宮廷文化が花開いた中世の終わり。体に沿う長い胴、床を引きずる裾、垂れ下がる大きな袖、高く張り出した頭飾りが特徴。ファンタジー漫画の「中世ヨーロッパ風」の多くは、この時代の姿がもとになっている。

    中世ゴシックのウップランド

  2. ルネサンス

    1500–1620Renaissance

    人の体を幾何学的な形に整えて見せた時代。胴は硬く平らに、スカートは枠で張り出させ、首元には糊で固めたひだ襟を立てた。宝石や真珠を縫い付けた重厚な装いが身分を表した。

    イタリア・ルネサンスの宮廷ドレス / ドイツ・ルネサンスの貴婦人のドレス / チューダー朝のガウン / エリザベス朝のファージンゲール・ガウン

  3. バロック

    1620–1715Baroque

    襟が首から肩へと下がり、つやのある絹とレースが主役になった時代。スペイン宮廷では左右に大きく広がる枠が独自に発展し、ほかの国とはまったく違うシルエットが生まれた。

    オランダ黄金時代の黒い正装 / キャバリアの時代の絹のドレス / ガードインファンテ(スペイン宮廷) / マントヴァ

  4. ロココ

    1715–1789Rococo

    パニエで横に張ったスカートに、花・リボン・レースを惜しみなく重ねた軽やかな装飾の時代。後半にはイギリス風の体に沿う身頃や、白いモスリンのやわらかなドレスも登場する。

    ローブ・ア・ラ・フランセーズ / グラン・ガベ(フランス宮廷の大礼服) / ローブ・ア・ラングレーズ / ローブ・ア・ラ・ポロネーズ / シュミーズ・ア・ラ・レーヌ

  5. 新古典主義・エンパイア

    1789–1820Neoclassical / Empire

    フランス革命のあと、古代ギリシャ・ローマの彫像にあこがれて、胸のすぐ下で切り替えた細い柱のようなドレスが広まった。イギリスでは摂政時代(リージェンシー)と重なる。

    朝鮮王朝の女性の韓服 / エンパイア・ドレス(リージェンシー)

  6. ロマン主義

    1820–1850Romantic

    ウエストが自然な位置に戻り、袖とスカートがふたたび膨らんだ時代。肩を横に広く見せる襟ぐりと、羊の脚のような袖が特徴。ドイツ語圏の市民文化はビーダーマイヤーと呼ばれる。

    清朝の宮廷の女性の旗装 / 1820年代の後期リージェンシー・ドレス / ロマン主義のジゴ袖ドレス / ロシア宮廷ドレス / 1840年代の初期ヴィクトリア・ドレス

  7. クリノリンの時代

    1850–1869Crinoline era

    鋼の輪をつないだ軽い枠(ケージ・クリノリン)が発明され、スカートが史上最大級に広がった時代。フランス第二帝政の宮廷が流行の中心だった。

    クリノリン・ドレス / ヴィクトリア朝の乗馬服(アマゾン)

  8. バッスルの時代

    1870–1889Bustle era

    スカートの広がりが後ろへ集まり、腰の後ろに張り出し(バッスル)を作った時代。前は平らに、後ろに布を寄せて山を作る。日本では鹿鳴館の舞踏会でこの形のドレスが着られた。

    明治の令嬢の振袖 / ファースト・バッスル / ナチュラル・フォームのドレス / セカンド・バッスル(夜会服) / 鹿鳴館スタイル

  9. ベル・エポック

    1890–1914Belle Époque

    巨大なジゴ袖の再流行から、胸を前・腰を後ろに出すS字シルエットへ移った時代。レースやチュールを重ねた繊細な装飾が好まれ、第一次世界大戦の前まで続いた。

    1890年代のジゴ袖ドレス / ベル・エポックのS字シルエット / 1910年代のホブル・スカートとチュニック